「べっぴんさん」父親役・生瀬勝久と坂東営業部の実在モデル

2017年11月5日

2016年後期(10月~)のNHK朝ドラ「べっぴんさん」で、ヒロイン坂東すみれの父親・坂東五十八(いそや)役を演じているのは、名わき役として名高い生瀬勝久(なませ かつひさ)。

朝ドラでは、純ちゃんの応援歌(1988年 ※唐沢寿明と山口智子の共演作)、まんてん(2002年)に続き、14年ぶり3度目の出演となるようです。

[kijinai]

大河ドラマの常連

ピリ辛な顔立ちが歴史ドラマに向いているのか、これまで、次の7本の大河ドラマにも出演していました。

花の乱(1994年) – 上月左近将監 役
毛利元就(1997年) – 井上春忠 役
元禄繚乱(1999年) – 多門伝八郎 役
新選組!(2004年) – 殿内義雄 役
功名が辻(2006年) – 堀尾吉晴 役
龍馬伝(2010年) – 吉田松陰 役
八重の桜(2013年)- 勝海舟 役

元の芸名は結構凄かった・・・

槍魔栗三助。

これが、1988年に朝ドラ「純ちゃんの応援歌」に出演する前の芸名。

NHK朝ドラのクレジットに載る名前がこれでは・・・ということで、本名の「生瀬勝久」で出るようになったんだとか・・・

その後も、NHK以外では「槍魔栗三助」を使っていたそうですが、最近は、「生瀬勝久」に一本化したようです。

仲間由紀恵と良く合う味

生瀬勝久というと、仲間由紀恵との共演が多いことでも知られています。

「トリック」(2000年~・テレ朝)
「ごくせん」(2002年~・日テレ)
「功名が辻」(2006年・NHK大河ドラマ)
「ゴーストママ捜査線」(2012年・日テレ)

といった、「仲間主演ドラマ」の重要な脇役として起用されるパターンが多いようです。

仲間由紀恵の味を引き出しながらも、自らの味は仲間由紀恵に消されることがないという、そういう独特のものがあるのでしょう・・・

以下、「べっぴんさん」では・・・な話。

坂東五十八の実在モデルは?

生瀬勝久が演じる坂東五十八(いそや)の実在モデルは、アパレルメーカー・レナウンの創業者、佐々木八十八(やそはち)。

「坂東営業部」の実在モデルは?

坂東五十八が経営する「坂東営業部」の実在モデルは、レナウンの前身、佐々木商会という個人商店ないし、戦後設立された株式会社佐々木営業部のことと思われます。

「オライオン」は?

第1回放送の中で、取材に応じている坂東五十八が「オライオン」というブランドを誇らしげに見せているシーンがありましたね。

これこそが「レナウン」のことではないかと思われます。

佐々木商会は、1902年(明治35年)に設立され、1923年(大正12年)に、「レナウン」を商標登録。

※ドラマのスタートは1934年(昭和9年)のところからですから、実在モデルと整合しているといえるでしょう。

佐々木商会はその後・・・

実在の佐々木商会は、戦後の1947年(昭和22年)に、江商株式会社(近江出身の北川与平が創業)が衣料部を分離して設立した「株式会社佐々木営業部」という姿になります。

ややこしいですが、レナウンの商標権を持つ佐々木商会が、大企業から分離独立した衣料部と一緒になって株式会社化したということでしょう。

※ドラマでは、スタート時点から「坂東営業部」という社名なことから、このあたりの「説明が面倒な道」は通らないことにしたのではと思われます。

そして、株式会社佐々木営業部は、1955年(昭和30年)に社名を「株式会社レナウン」に変更しました。

※ドラマでは、戦後、「株式会社オライオン」に社名変更するのでしょうかね・・・

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