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べっぴんさん感想10/17(第13回)・長太郎、静子が正しい?

2017年11月5日

2016下半期朝ドラ「べっぴんさん」。

第3週目の月曜日・10月17日放送回(第13回)では、すみれの疎開先、近江の実家の静子(三倉茉奈)と長太郎(本田博太郎)の「冷たい感じ」が際立っていて、いろいろと考えさせられる回でしたね。

ただ、一見、長太郎、静子のほうに分があるようにも思われるケースでした。

すみれがアカの他人に食糧を分けた点

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まず、最初の問題。

幼い子供をおんぶしたお母さんが、坂東家に現れ、「これと食料を交換してください」と言ってきた件。

対応したすみれは、一度家の中へ戻り、節子(山村紅葉)に伺いを立てるも、節子の返事はつれないもの。

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「いちいち相手にしてたら、こちらの分がなくなってしまう・・・」

でも、すみれは、その小さな子供のぐったりした様子を見かねて、坂東家の人には内緒で、畑の収穫物をその「他人」に分け与えました。

すみれのこの対応は正しかったのでしょうか?

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静子はすみれを引っ叩き、「自分は何もせえへんくせに、人助けか」のようなことを言いました。

長太郎が「出て行ってくれないか」と言った点

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もう一つの問題。

出征していた長太郎の子で静子の夫・肇が帰宅。

それを受けて長太郎は、すみれ、ゆりに対し、

「手狭になったので、出て行ってくれないか」

と、「通告」。

「別に、今すぐと言ってるのではない。ただ、いつまでも・・・というのでは・・・」

のように「猶予」をつけました。

果たして、この主張に正当性はあるのでしょうか?

正論のようではありますが・・・

称賛すべきかどうかはともかく、節子の言った「いちいち相手にしていたら・・・」は勿論のこと、静子の「自分は何もしないくせに・・・」も、また、長太郎の、猶予をつけた上での「出て行ってくれ」も、これを言われたら反論はできない・・・ようにも思われます。

が・・・

すみれの好意(行為)は「緊急避難」では?

すみれの前に現れたのは、ぐったりとした幼い子とその母親。

もしもすみれがここで食糧を分け与えなかった場合、その幼い子は生命、身体に重大な局面を迎えるかもしれません。

確かに、食料に対する処分権(所有権)を有しているのは坂東家ですが、この場合、第三者(幼い子)の生命・身体を危険から避けるために、別の第三者(坂東家)の所有権を侵害したとしても、それは緊急避難行為として正当化される(違法にはならない)と考えられるのではないでしょうか?

※緊急避難行為は、自分の権利だけでなく、他人の権利を守る場合にも正当性が認められたはず。

つまり、すみれが行った「食料を分け与える行為」は、倫理的には勿論、法律的にも正当なものであって、それを覆す根拠として「何もせえへんくせに」を持ってきても、およそ正論にはなりません!(笑)

長太郎の「出て行け」は遺棄行為では?

もうひとつ。

長太郎の「出て行ってくれないか」ですが・・・

元々、長太郎とすみれ、ゆりはアカの他人ではなく、血縁者。

それも遠い親戚ではなく、3親等の親族にあたります。

そして、3親等内の同居の親族には、相互扶助義務があるわけでして(民法730条)、それにも関わらず「出て行ってくれないか」というのは、かなりヤンチャじゃありませんか(笑)。

しかも、その理由が「息子が帰還して手狭になったから」というのでは、ほとんどゴネているのと一緒。

結論

以上から、当ブログでは、長太郎も静子も「正論にあらず」と決定しました!(笑)

そんなことより潔がイケメンな帰還を

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長太郎にブチ切れしたゆりはその場で飛び出し、それを追うすみれの前に、チョコレートを子供にふるまうイケメンが現れました。

・・・と、やっぱりこの人・潔でした・・・

「べっぴんさん」というこのドラマは、イケメン潔の存在がエネルギーとなって、前へ前へと進んで行くのでしょう・・・

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