べっぴんさん・坂東すみれと周辺人物の実在モデルを2分で理解

2017年11月5日

NHKの2016年後期朝ドラ「べっぴんさん」。

後期なので、関西方面の人のストーリーになりますね・・・

その「べっぴんさん」の主人公(ヒロイン)・坂東すみれですが、実在モデルは、子供服メーカー・ファミリアの創業者の一人、坂野惇子(ばんの あつこ)氏と言われています(・・・って、名字が「坂東」と「坂野」の一字違いというお馴染みのパターンですから・・・)。


坂野惇子 子ども服にこめた「愛」と「希望」 [ 『歴史読本』編集部 ]

坂野惇子の生年と没年

実在モデル・坂野惇子の生年月日は、1918年(大正7年)4月11日。

命日は、2005年(平成17年)9月24日。

なので、87歳で亡くなったことになりますね・・・。

父親は・・・

坂野惇子のお父さんは、大手アパレルメーカー・レナウンの創業者で、昭和時代に貴族院議員も務めた佐々木八十八(ささき やそはち)。

・・・というわけで、坂野惇子の旧姓は佐々木惇子でした・・・

※ドラマ「べっぴんさん」のヒロインの名字は最初から「坂東」なので、すみれが結婚したら、旦那さん(田中紀夫)の方が名字を変えることになりました。

レナウンって・・・


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ところで、ご存じレナウンですが、現在は東京に本社がある東証一部上場企業。

でも、「お父さん」佐々木八十八が創業した時(1902年・明治35年)は、佐々木商会という、大阪で衣料品の販売を手掛ける個人商店でした。

(参考:坂東五十六、坂東営業部の実在モデル>>

その後、終戦後の1960年代に、若い女性向けの衣料品メーカーとして台頭。

NETテレビ(現・テレビ朝日)の「日曜洋画劇場」のスポンサーになり、そこで流したCMが、CMソングとともに大人気を博したそうです。

そう言えば・・・

♪レーナウーン、レナウン、レナウン・・・

って、どこかで聞いたことありますよね・・・

[kijinai]

惇子の結婚・出産

惇子が結婚したのは1940年(昭和15年)22歳の時。相手は山口銀行総理事(坂野兼通)の息子・坂野通夫。

※ドラマでは、第2回目の放送に登場した男の子のうち、目立たない方の子にあたります。

そして、結婚3年後の1943年(昭和18年)に女児を出産。当時としては画期的な、外国式の乳児育児法によったと伝えられています。

「お嬢様」じゃダメなのよ

何だかんだ言って、恵まれた家庭で生まれ育ったお嬢様な惇子。

ところが、戦争で何もかも一変。

裕福な実家も、別荘を手放すなど、予断を許さない状況。

惇子自身、これまでのような「お嬢様」スタンスではやって行かれなくなりました。

人生を変えた日

ある日、惇子が生活費を工面するために、ハイヒールを神戸三宮の靴屋へ売りに出かけたところ、その靴屋の主人が、惇子お手製の刺繍に気づき、「それを売ってみないか?」と提案。

これが、惇子の人生を変えました。

「べっぴんさん」靴屋>>

女学校時代の友達と開業

惇子は、女学校(甲南高等女学校)時代の友人3人と(計4人で)、「ベビーショップ・モトヤ」を、その靴屋さんの一角を使わせてもらって開業。

1948年(昭和23年)12月のことでした。

[kijinai]

サクセスストーリー

以後は、イケイケ。

開業から1年半後(1950年4月)に「ベビーショップ・モトヤ」を株式会社化し、「株式会社ファミリア」が誕生。

その1年後(1951年4月)に、大阪・梅田の阪急百貨店うめだ本店に、初の直営店をオープン。

さらにその5年後(1956年5月)、東京・銀座の数寄屋橋阪急百貨店(現・モザイク銀座阪急)に2つ目の直営店を出店。全国展開をスタート。

・・・といった具合に、完全に「ゾーンに入った」状態に。

ドラマ「べっぴんさん」では・・・

以上から、ヒロイン・坂東すみれと、彼女が関わる人物のうち、特に重要性の高い人物を挙げると以下のようになりそう。

実在モデル・坂野惇子

坂野(旧姓・佐々木)惇子は、ドラマ「べっぴんさん」では、幼いころから坂東すみれ。

その坂東すみれ役の女優は、芳根京子(よしね きょうこ)。

実在モデル・佐々木八十八

惇子の父親で、レナウンの創業者・佐々木八十八は、ドラマ「べっぴんさん」では坂東五十八(いそや)。

その坂東五十八役の俳優は、生瀬勝久(なませ かつひさ)

※べっぴんさんと同じ2016年秋、民放のダントツ視聴率ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子(テレ朝)」では、結構情けない内科部長の役で出てますねw

生瀬勝久と、「坂東営業部」の実在モデル>>

実在モデル・坂野通夫

惇子の夫で、山口銀行総理事の息子・坂野通夫は、ドラマ「べっぴんさん」では田中(後に坂東)紀夫。

その田中紀夫役の俳優は、永山絢斗(ながやま けんと)。

すみれの結婚相手とその役者

なお、子供時代の田中紀夫役は、玉山詩くん

実在モデル・靴屋の店主

惇子の刺繍を目にして、「これは売れる!」と直感した靴屋の店主。

ドラマ「べっぴんさん」では神戸の靴屋「あさや」の店主・麻田茂男。

その麻田茂男役の俳優は、市村正親(いちむら まさちか)。

「べっぴんさん」靴屋>>

※この靴屋さん、サッカーでいえばボランチ(守備的MF)みたいな存在でしょうか・・・。

[kijinai]

実在モデル・ファミリア創業メンバー

ファミリアの前身・ベビーショップ・モトヤの頃からの創業メンバーで、惇子の女学校時代の友人3人。

女学校の友人役とその正体

田村江つ子、田村光子、村井ミヨ子(以上、実在モデル)は、ドラマ「べっぴんさん」では、少なくとも、多田良子、田坂君枝の2人が相当するのは確実。

ドラマで、あと一人、加わるか否か?

・・・ですが、これは女学校時代の友人ではなく、別の一人がそこに加わることになりましたね(べっぴんさん・創業メンバー4人)。

多田良子役

多田良子役の女優は、百田夏菜子(ももた かなこ~ももいろクローバーZ)

田坂君枝役

田坂君枝役の女優は、土村芳(つちむら かほ)。

以上が、「べっぴんさん」の骨格になる登場人物と言って間違いないでしょう。

そうそう、あともう一人。

明美役

あともう一人、「べっぴんさん」での創業メンバーは、女学校時代の友人ではなく、当初「アンチ」として描かれた明美さんが加わりましたね・・・

この明美の実在モデルは、ファミリアでベビーコンサルタントを務めた大ヶ瀬久子という人のようですが、この人は創業者ではなく、坂野惇子に招かれる形でファミリアに入社した人なんだとか。

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